How To Make Good Tea
Maruha’s Speciality
『まるは茶業』のお茶づくり 3つの特徴
唐から空海上人が持ち帰った茶の木が、伊勢 鈴鹿山麓・水沢(すいざわ)の地 冠山茶の木原で栽培され、薬として飲まれたのが水沢のお茶の歴史のはじまりです。現在、水沢で作られるお茶の多くは旨味、滋味の深い「かぶせ茶」です。
三重県一帯で生産されるお茶は「伊勢茶」と呼ばれますが、北部は「かぶせ茶」、南部は「深蒸し茶」で知られています。「かぶせ茶」とは、お茶の摘採前の一定期間 約2週間に渡りお茶の木を日光から遮る被覆栽培で作るお茶。お茶の木の根で作られる旨み成分 テアニンは、光が当たると渋み成分 カテキンに変化します。かぶせ茶では日光が届かないのでテアニンはカテキンになりません。これにより普通に育った木に比べカテキンが少なく渋味の少ない、旨味の多いお茶ができるのです。
『まるは茶業』では、この「かぶせ茶」をはじめとするお茶の栽培から加工、販売まで一貫して行っています。『まるは茶業』のお茶づくりには大きく分けて3つの特徴があります。
Contract Farming
契約農家栽培
茶葉の栽培、加工は、顔の見える特定の生産者が行います。
『まるは茶業』は、全6軒の契約農家と常に協力。茶畑の地質管理から品種管理、栽培、剪定、茶摘みまでよりよいお茶を作るための環境を常に整えています。収穫された茶葉の記録はすべて栽培履歴に残されます。フランスワインには、ワインの品質を保証する4つの等級格付けがあります。最高級のAOC (Appellation d’Origine Controlee = アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ 原産地統制名称) を名乗れるワインは厳選され、その産地、品種、生産者名を特定されています。それと同じように『まるは茶業』のお茶は、生産者も畑も品種も特定できる安心のシステムです。
写真は契約農家のひとつ、市川浩美さんと智文さんの茶畑です。こめぬかを主な原料とするぼかし肥料で17年間栽培。それにより旬の時期が長い、水持ちがよく甘みのある茶葉作りに成功しています。
Charmed by Roast & Blend
お茶の魅力を曳き出す加工
「火入れ」と「合組」
40年間 積み重ねた経験のたまもの、加工術の見せどころです。
契約農家が丹精した茶葉を収穫、蒸してよく揉んで乾燥し、味が出やすくしたお茶を「荒茶」といいます。その後、形を整え「火入れ」をします。「火入れ」とは、料理でいうと調理に当たる作業。加熱し茶葉の水分を飛ばすことにより、それぞれの茶葉が持つ旨味、香りを曳き出すのです。ここでお茶の味に大きな違いが生まれます。また、お茶を組み合わせる仕事が「合組」。聞き慣れない言葉ですが「ごうぐみ」と読みます。これは茶葉を混ぜあわせる(ブレンドする)こと。同じ品種でも茶葉のキャラクターはその年の天候や諸条件により異なります。「火入れ」と「合組」は豊かな経験と技術を必要とする作業。五感を開放し、お茶ときちんと向き合うことにより最高のお茶をお届けします。
Food Safety
安全性の重視:
無添加加工と食品規格
100%ナチュラル。茶葉そのもののおいしさを追求します。
お茶を健康的に楽しむこと、飲むことによってよりクリアで清明な心地よさを目指す『まるは茶業』のお茶に添加物は必要ありません。口にした時のインプレッション、刺激を追求した時に人工的なおいしさを演出する必要が出てくる場合もありますが、『まるは茶業』は、自然そのものの味わい、安全性、透明性にこだわります。2014年『まるは茶業』は食品安全の国際規格「グローバルギャップ」「FSSC22000」、2016年「JGAP」の認定を取得しました。
※弊社はグローバルギャップ日本茶業界(団体認証)2番目の取得となります。
グローバルギャップ
とは?
農産物生産における安全管理を向上させることにより、円滑な農産物取引環境の構築を図るとともに、農産物事故の低減をもたらすことを目的とした食品安全規格。欧州の大手スーパー等の大手小売が独自に策定していた食品安全規格を標準化するため、民間団体である欧州小売業組合(EUREP)が2000年にEUREPG.A.P.を設立。その後、2007年にグローバルギャップに改称。
現在は世界中の小売業やメーカー、フードサービス業、並びに食品サプライチェーンに関わるサービス・プロバイダーからなる世界食品安全イニシャチブ (Global Food Safety Initiative) の認証スキームとして認められている。
FSSC 22000
とは?
国際的な食品安全認証財団 FFSC (Foundation for Food Safety Certification) が開発した食品安全システムのための認証規格。食品安全マネジメントシステムを保証する指標ISO22000と、その認可のために必要な食品製造課程指標 ISO/TS22002?1、食品包装材料製造指標PAS 223を抱合する最新の国際規格です。